「進次郎は無能」「愛子天皇じゃダメですか?」「トランプ大統領 インサイダー疑惑の真相」ほか週刊誌注目記事

2026/05/05 18:00配信【サイゾー】

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【今週の注目記事】

1「高市陣営が流した『進次郎は無能』動画独占入手」(『週刊文春』5月7・14日号)

同・2「証拠動画入手! 東京都医師会長が前代未聞の『どんちゃん騒ぎ』をした夜」(『週刊新潮』5月7・14日号)

同・3「『愛子天皇』じゃダメですか? 徹底討論」(『週刊文春』5月7・14日号)

同・4「スクープ撮 嵐・大野『禁じられた愛』」(『週刊文春』5月7・14日号)

同・5「イラン戦争でボロ儲け インサイダー疑惑の真相」(『ニューズウィーク日本版』5月5・12日号)

同・6「再審法改正の本質 元防衛相稲田朋美単独インタビュー」(『サンデー毎日』5月10・17日号)

同・7「反基地団体はなぜ女子高生の『遺族』に謝罪しないのか」(『週刊新潮』5月7・14日号)

同・8「テレビ朝日が開発した『AI早河会長』に異論噴出」(『週刊新潮』5月7・14日号)

同・9「日本全国立入注意『SEX魔窟』12東日本編 西日本編」(『アサヒ芸能』5月7・14日号)

同・10「大谷翔平 ワインを呷った夜」(『週刊文春』5月7・14日号)


空洞と暴走する政治


 日曜日の競馬「天皇賞春」はものすごいレースだった。


 淀の3200メートルを走って、1着と2着の馬の差はたったの2㌢。


 断然人気のクロワデュノールが最後の直線で他馬を抜き去り、堂々の完勝かと思われた。2番人気のアドマイヤテラは伸びがない。だが、この2頭で決まったかと思っていたところに、終始最後方にいた12番人気のヴェルテンベルクが大外から猛追。


 並んだところがゴールだったが、勢いはヴェルテンが勝っていた。


 勝敗はまったく分からず、同着かとも思われた。両馬も厩務員が付きっきり。


 長い長い15分が経ち、電光掲示板に出たのは1着クロワデュノール、2着ヴェルテンベルク。


 私はクロワデュノールからの馬単流しだったが、不覚にもヴェルテンベルクは外してしまった。


 よくいわれることだが、終わってみれば競馬は単純である。両馬とも父親がキタサンブラックであった。


 競馬は難しいが面白い。こんな凄いレースを見られるのだから。


 勝ったクロワデュノールに3200は長かった。この馬のベストは2500までだろう。


 昨年同様、秋の凱旋門賞へ行くそうだ。前回と違って中団で折り合えれば、日本競馬の悲願である初の戴冠も夢ではない。そう思わせる強さだった。


 さて、今さらだが、WBCで無残に散った侍ジャパンの準々決勝敗退の後、チームの中に“不協和音”が渦巻いていると文春が報じている。


 野村克也監督ではないが、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」で、侍ジャパンは負けるべくして負けたのである。WBCを独占配信したNETFLIXドキュメンタリー『戦いの向こう 侍たちの記録』のクライマックスでは、こういうシーンがある。


「選手、コーチ、スタッフ……多くの関係者が俯き、黙って立ち並ぶなか、二〇二三年からこのチームを率いてきた井端弘和監督は、意を決したように中心へと進み、『お疲れ様でした』と言い、こう口を開いた。

『勝たせることができなかったというのは、すべて私の責任だと思います。(中略)この悔しさを持って、今シーズン戦ってもらえればいいかなと思います』

そして井端監督が『本当に今までありがとうございました』と言うと、大谷翔平ら選手たちが、頭を下げる姿が映し出される」(文春)


 NETFLIXのロッカールームでのシーンはここで終わっているが実は、この試合後の“反省会”には衝撃的な続きがあったと文春はいう。ある代表選手は、文春の取材にこう吐露した。


「僕らは負けるべくして負けたんです」


 最大の戦犯は井端監督であることは衆目の一致するところだろう。


 そういった代表選手は続けてこういっている。


「プロ野球のチームでの監督経験がないからか、管理したがるタイプ。選手個々の能力は高いのだから、コンディションを整えて、最高のパフォーマンスを引き出すのが役目なのに、全体練習を多くしたり、絶対使わないようなサインプレーの練習をさせるのです」


 さらにこんな不満の声も。


「遠慮しているのか、コミュ力が足りないのか、会話が続かない。いつも緊張しているようで、笑顔も少ない。選手たちは最後まで、監督が何を考えているのか測りかねていた」


 監督がこれでは、チームの一体感など出てくるわけはない。


 次々に中継ぎの投手たちが辞退したため、追加招集したがこれがほとんど先発投手たちばかり。


 そして投手陣たちがベネズエラの強力打線に次々に点を献上してしまった。

別の代表関係者が声を潜めてこう話す。


「相手の強さに首脳陣が慌てていたのか、予定にない采配が続いた。当初、第2先発は菊池雄星の予定でしたが突然、隅田に変更になった。伊藤は何とブルペンで5球しか投げられないままマウンドに向かわされた」


 種市は9回から登板予定だったが、急遽7回から行くことになったという。


「結果がすべてではありますが、十分な準備ができない中で戦犯扱いされ、誹謗中傷に晒される選手が不憫です。球場からホテルに帰るバスの中で種市は『マジで許せない』とコーチ陣に怒り心頭でした」(同前)


 しかも、試合直後には、こんな一幕もあったというのである。


「負けた瞬間、吉見コーチが選手に向かって『シーズン頑張ってね』と言い放ったのです。怪我でシーズンを棒に振るかもしれないリスクを背負って戦ったのにと、その能天気ぶりに選手は呆れていた」(同前)


 井端監督は自分のスピーチが終わると、金子誠ヘッドコーチに話を振った。だが、金子は、


「すると金子コーチは『これがいまの実力。世界との差があった』と選手に非があるような言い方をしたのです。監督がさらに別のコーチに話を振ろうとしたところで選手の不満が爆発。『もういいわ。やめましょう!』と打ち切りの声が上がった。能見コーチも『締めましょう』と言い、険悪な空気のまま、チームは解散となったのです」(別の代表選手)


 その金子ヘッドに文春は直撃している。


――投手陣が敗因の1つによく挙げられる。


「よく『なんであの選手が選ばれないのか』と言われますが、俺らもみんな選びたいのが本音です。けれど言えない色々な事情がある。選ばれた選手がいまのベストメンバーだった」


――ロッカールームでの「世界との差があった」発言に選手が怒っている。


「アメリカやベネズエラはもっとパワーだけのチームだと思っていた。けれど若い選手たちは雑ではなく、野球が凄く上手だなって思ったんです。それで『世界との差』って言っちゃったのかな……」


 勝てば、チーム一丸で多少の不満はかき消されてしまう。しかし、今回のように惨敗すると不平や不満が噴き出てくるのは致し方ないだろう。


 大谷翔平も31歳。2028年のロス五輪には出場したいという意欲があるそうだが、次回のWBCは「監督大谷」として出場するかもしれない。


 打者、投手、監督として、三刀流を見せてくれたら……日本の野球はさらなる高みに行けるのではないか。


 それにしても、シーズンが始まってからの打者・大谷翔平はやや精彩を欠いている。


 今年メジャーデビューした村上崇高や岡本和真が“予想外”の活躍をしているため、焦りみたいなものがあるのだろうか?


 今年は、投手に重きを置き、打者としてはそこそこでいいと思っているのだろうか、スイングに鋭さがない。心配だ。


 次はアサヒ芸能から。


 全国の魔窟を探訪する「東日本編」「西日本編」一挙掲載である。


 私が現役期の頃は、毎週のようにこのような記事を作らされていたので、懐かしい。


 性的欲望がなくなれば、人類は滅亡してしまう。だが、昨今の若者は、性的欲望も、精子も少なくなってきていて、SEXがメンドクサイという連中までいるという。


 これでは、政府が産めよ増やせよと太鼓を叩いても、少子化の流れは止められるわけはない。


 たまには、こうした記事を読んで、スマホを捨てて、夜の街へ繰り込んだらどうか。


 東京・池袋で注目を集めているのは、「ネカフェちょんの間」だそうだ。


 10年ほど前に始まり、女性がSNSで客を募るというやり方だという。しかし、ネットカフェでは他の客もいるのではないか。


 喘ぎ声は押し殺しても、そんなところに客を連れ込んで、できるものなのだろうか?


 私は、もう長い間、そうした場所へは出入りしていないから、どういう状況で、男女が絡み合うのかが想像できない。


 さらに人気を集めているのは、「外国人御用達ハプニングバー」だそうだ。


 広さは1DKほどのところに、30代から50代の欧米のカップルたちが集うそうだ。


 部屋の奥には複数のマットが敷かれていて、室内とリビングの間には「覗き部屋」まで用意されているというのだ。


 栃木県のJR宇都宮駅周辺では、アジアンエステ系の呼び込みが積極的で、「危ない店がある」と声をかけてきたという。


 現れた女性は、中国、香港、タイから日本人女性までいて、「自由に選べ」といわれたそうだ。


 45分で1万3000円だが、厳密な料金表はなく、記者は受付で話を聞くだけで帰ったという。


 私の頃は、話だけで帰ってきたら、デスクに怒鳴られた! 「もう一度行って来い!」。今は君子危うきに近づかずか。


 風俗街が賑わいを見せる千葉市の栄町では、中国系のエステ嬢の呼び込みが増えているという。


 中には、近くの立体駐車場へ客を連れて行き、サービスをしてくれる「大人の夜の駐車場」プレイもあるという。


 埼玉県周辺では、「出会い系マンヘル」という魔窟が増えているそうだ。


 北海道最大の歓楽街であるススキノでは、「箱ヘル」という店舗型のファッションヘルスがあり、低価格でサービスをしてくれるという。


 私が20代の頃、札幌には屋台売春というのがあり、取材に行ったことがあった。


 何台かの屋台が並んでいて、座ると、その頃の私にとっては「中年のおばさん」がお酌をしてくれる。


 何ということもない話をしているうちに、「お客さん、行きますか?」という。


 どこへ? 不審な顔をしていると、向こうにある逆さクラゲを指さす。ここはどうするのか? と聞くと、他の店の人が見はっていてくれるから大丈夫とのこと。


 あまり気分は乗らなかったが、これも取材のためと、身を挺して逆さクラゲに行った。


 感想は書かないが、年増女もなかなかいいものだと、雪降る札幌の街を歩いたことを思い出す。


 高市政権は、買春した側も罰するように法改正するなどといっているが、人類最古の「職業」は、そう簡単になくなることはない。


 もし万が一、そんな法律ができても、男と女は、また法の抜け穴を探し、同じことを続けるに違いない。


 私は現役時代、食とSEXはどんなに時代が変わっても生き残る。だから、それについての記事はいつの時代でも読まれるはずだ、といっていた。


 現代は、食の情報は溢れているが、SEX情報は週刊誌でもやらなくなってしまった。


 そうした情報を目にする機会が少なくなったから、若い男たちはSEXに興味が薄れていってしまったのではなかろうか。


 勃て! 日本の男たちよ! そう叫びたいな……。


 次は、AIをとんでもない使い方をしているテレビ朝日のお話。


 テレビ朝日は毎年、新入社員の入社式には、高畑充希や石原さとみ、橋本環奈などがメッセージを送るのが習わしになっていたのだが、今年は何と「AI早河会長」だったというのだから、新入社員が可哀そう!


 なぜそんなものを作ってしまったのか? それも多額な費用をかけて。


 あるテレビ朝日関係者は新潮でこういっている。


「完全な無駄遣いですよ。上層部が会長におもねって“偶像”を作ったとしか思えないですね」


 早河会長はテレビ朝日初の生え抜き社長だが、フジテレビの日枝久同様、“人事”を人質に長年局を牛耳り、安倍晋三をはじめとした政権与党にすり寄り、局を我が物顔に牛耳ってきた“天皇”“独裁者”と呼ばれるウルトラワンマンである。


 元テレビ朝日のプロデューサーだった鎮目博道がこういっている。


「彼は手短に要点だけ話さないと怒り出しますからね。会長にお伺いを立てる前に、事前に話す内容をAIに相談して、本人から怒られないかチェックするというのが有効な使い方なのかもしれません」


 そのうち、実物よりAIの方が優秀だと分かって、会長の座をAIにとって代わられるかもしれない。


 何しろ、これまで解明されなかった数学の難問をすらすらと解いたというのだから、テレビ会社の会長など、お茶の子さいさいであることは間違いない。


 少し後になって、あのときAI早河を作ったのが失敗だったと、早河会長が嘆く日が来るかも知れない。


 お次も新潮から。


「3月16日に、沖縄県名護市の辺野古沖で修学旅行中の同志社国際高校(京都府京田辺市)の2年生らが乗船した小型船『不屈』と『平和丸』が転覆し、乗船していた生徒の武石知華さん(17)らが亡くなるという痛ましい事故が起きてから1カ月超が経過した。だが、両船を運用する『ヘリ基地反対協議会』(以下、反対協)はいまだ遺族に謝罪すらしていない。今回、『週刊新潮』はその反対協の幹部を取材。そこで飛び出した“言い訳”とは……。」(新潮)


 亡くなった武石の父親は、4月17日に投稿サイト「note」で、以下のように綴っているという。


〈平和丸の船長、乗組員、ヘリ基地反対協議会その他の関係責任者達 沖縄にいる間、知華や私たちへ対面しての直接の謝罪、面会可否の問い合わせ、託された手紙、弔電、何ひとつありませんでした(中略)私はこれを、どう理解すれば良いのでしょうか〉


 基地反対運動に冷たい目を向けている政党からも、厳しい批判の声が出てきている。


 新潮は、「反対協が運用する船によって死者が出てしまったのは紛れもない事実であるにもかかわらず、なぜ彼らは謝罪することができないのか」と厳しく追及する。


反対協の事情に詳しい、『沖縄の不都合な真実』の共著者である評論家の篠原章がこういう。


「反対協の人たちの認識は“すべての原因は政府にある”というものです。つまり政府が辺野古を埋め立てさえしなければ反対運動など起きなかったという理屈。彼らにとっては“政府が県民に理不尽を強いており、自分たちはそれに抗議して撤回させようとしている”という構図なのです。その過程で亡くなる方が出てしまったとしても、それは最終的に政府の責任だという発想に至るわけです」


 遺族側への謝罪についても、

「自分たちが前面に出て謝れば抗議活動に非があったと認めることになるという感覚が、彼らにはある。内心ではやはり“原因を作ったのは政府なのだから政府が謝るべきだ”との思いが強く引っかかっているのだと思います。ただし、それを口にすれば世論の猛反発を招くことは分かっており、結果として“簡単には謝れない”という状況になっているのでしょう」(同)


 反対協の共同代表である仲村善幸や東恩納事務局長らは口をそろえて、「弁護士に聞いてくれ」と逃げの一手。


 反対協の代理人である三宅俊司弁護士に聞くと、

「反対協としては『すぐに謝らなければ』という気持ちはありました。ただ一方的に押し掛けるのは、かえって遺族のお気持ちを傷つけることにもなりかねない。ある意味“押し付け”になるので、時間をかけて整理していく必要があると考えています」


 はて、おかしな言い分である。


 17歳の女子高生が亡くなったのは厳然たる事実である。何はともあれ、真っ先にお見舞いに行き、手落ちがあったことを謝罪するのが人の道ではないか。


 私も、辺野古基地建設には反対だ。だが、真っ当な行動ができない人間ばかりでは、反対派であろうと、同情することはできない。


 基地反対運動や在日米軍基地を撤退せよの声が、以前より弱くなってきているように感じるのは、沖縄の中でも、分裂が起きているからだろう。


 反対するだけではダメだ。その先に何があるのかをはっきり示さなくては、人はついては来ない。


 基地建設反対運動が曲がり角に来ているとき、このような問題が起きたことは象徴的でもある。


 数年後に、あの時がターニングポイントだったとならないように、反対協の面々は、まず、亡くなった女子高生の親に謝罪すべきである。


 ところで、冤罪事件をこれ以上繰り返さないために、再審法改正が始まっている。


 だが、この改正案の目玉というべき「検察の抗告禁止」を巡って、迷走が続いているのだ。


 現在は再審が決まった後、検察が不服申し立て、つまり抗告することができるため、裁判は異常に時間がかかるのだ。


 法務省側は職務に過ちはないとする検察の立場から、「抗告」は死守したいから、手抜き改正でお茶を濁そうと先手、先手を打っている。


 ところが、再審見直しの法務省案を協議する4月6日の自民会合冒頭、稲田朋美元防衛相が、司会者がテレビカメラ、記者などに「ここから先はご遠慮ください」といったまさにその瞬間、「マスコミが出た(退出した)後では1ミリも私たちの言うことを聞かないじゃないですか!」と声を張り上げたのである。


 これが再審論議の世論の関心を高めるきっかけとなった。


 その稲田にジャーナリストの鈴木哲夫がインタビューしている


――法務省が抗告を残すことにそれでいいのかと感じていたが、稲田さんが6日の合同会議でやっと言ってくれたなと。その経緯は?


稲田 「抗告の議論の盛り上がりはすごくて、(参加者の)ほぼ全員が抗告を禁止すべきだと言っている。にもかかわらずスルーして、(法務省側は)次の証拠開示に行くっていう日だった。それまで4回合同会議があって、1回3時間くらいありました。私が毎回言っていたのは、袴田さん事件の関係者、福井事件の関係者、抗告禁止すべきと言っている有識者のヒアリングをやってください、議運の案を席上に配布して今出されている法制審の案を対比できるようにしてくださいと。それをまったく聞かないで次の論点にいくことについて、マスコミがいる前で異議を言おうと立ち上がったんです」


――法務省案はどこが問題か?


稲田 「自民党で発言している人は、全員抗告を禁止すべきだと言っている。法務省は抗告が必要だと言っている。埋められないこの溝は結局、立法事案とは何かってことなんです。私たちは、誤った有罪判決で冤罪被害に遭っている人をどうやって早く救済できるかということをやろうとしている。法務省案はその意識が非常に低い。単に今、再審法の規定がないので規定を作りましょうというくらいの意識。そこにすごくギャップを感じます」


――今、稲田さんの思いは?


稲田「こんな理不尽はない。福井事件で前川さんは自白もしていない。血の付いたシャツを着た前川さんを見たという虚言壁のある男性の証言があったのですが、それは自分の覚醒剤の罪を軽減してもらうための?の証言だった。21歳の青年が今60歳。人生を丸ごと奪われて今さら無罪と言われても……。彼は殺人犯とずっと思われてきた。中学生の被害者も、たとえばお姉さんも早く真犯人を見つけてほしかったはず。結局、みんなを不幸にしている。袴田さんだってそう。最大の人権侵害だし、社会正義の実現という原点に反している。イデオロギーに関係なくこの問題は取り組むべきです」


 この問題は、重要広範議案とされているから、高市首相が決断すれば、「抗告禁止」にできる。だが、のらりくらりが身上の高市首相だから、法務省に睨まれるような判断を下せるのか? 


 彼女のリーダーとしての資質を見抜く試金石になるはずだ。


 ところで、3月23日、月曜日、アメリカの東部時間午前6時49分、まだ市場が開く前の時間に、正体不明の何者かが、原油先物のおよそ5億ドル(約800億円)の注文を出した。


 15分後に、トランプ大統領が自身のSNSに、イランとの停戦協議を始めた、あの国へのエネルギー関連施設への攻撃は延長すると投稿した。


 民主党上院議員のクリストファー・マーフィーはこれを「衝撃の腐敗」と呼んだ。


 ニューズウィーク日本版で、カーロ・ベルサノ (政治・文化担当)とヒュー・キャメロン (米国ニュース担当)はこの謎に挑んでいる。


《健全な時代、つまりアメリカの民主主義がまだ機能していて世論が政治的に分断されていない時代なら、すぐにも公的機関の捜査が始まっていい話だ。米証券取引委員会(SEC)はプロの分析官を派遣し、米商品先物取引委員会(CFTC)は取引記録の提出を求めるはずだ。どちらも、市場の健全性を守るために存在する機関なのだから。


ところがSECの執行部門責任者は1週間前に、在任わずか6カ月で辞任していた。一方でCFTCの組織は骨抜きにされ、予測市場や暗号資産を扱う企業の元幹部らがずらりと並ぶ諮問委員会が新設されている。司法省の政府監査部門も空洞化している。


3月23日早朝の先物取引から見えてくるものは何か。それは今なお(たとえ甘いと言われても)公正さと誠実さに基づく「アメリカの約束」を信じる私たちが憂慮すべき1つのパターンだ。そこには疑わしい取引がいくつもあり、監視機関の中立性は失われ、重要な未公開情報と証券取引の口座を持つ者なら誰でも好き勝手に手を出せるような環境が整っている。


3月23日の取引はあまりに大胆だった。ロイター通信の報じた取引データによれば、午前6時49分から同50分までに北海ブレントとウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の原油先物市場で5100~6200枚の取引があった。通常ならほとんど動きのない時間帯なのに、たった1分で5億ドル以上の資金が動いたことになる。》


個人投資家のできる技ではない。さらにこう続ける。


《悪質な市場操作? いやいや、もっとひどい話がある。


そう、トランプがイランとの2週間の停戦合意を発表した4月7日にも、発表の数時間前に同じようなことが起きていた。LSEG(ロンドン証券取引所グループ)のデータによれば、複数の投資家が原油価格の下落を見越し、北海ブレントとWTIの先物計8600枚(約9億5000万ドル相当)のポジションを取っていた。情勢の安定に大きく賭けた投資家が儲けたのは間違いない。》


 時の大統領が、監視機関を弱体化させ、自分しか知り得ない“情報”を使って金儲けしているのか? 当然ながらそうした疑惑は囁かれる。否、必ずこうした言葉が付け加えられて。


「トランプならやりかねない。いや、やったのだろう」


 2人は、少女暴行魔のエプスタインを引き合いに出す。《エプスタイン文書から見えてくるのは、必ずしもインサイダー取引のような疑惑ではない。しかしどちらの根底にも、権力者の抱きがちなゆがんだ信念がある。自分には法律や道徳も経済のルールも適用されない、自分は何をやっても許されるという信念だ。


そう信ずればこそ、トランプは昨年1月にこの国の権力の頂点に返り咲いた──そう言えなくもない。


アメリカでは、エプスタイン文書絡みで起訴された有名人はいない。ただし名前はたくさん出てきた。現職大統領に加え、元財務長官のラリー・サマーズ、元大統領のビル・クリントン、かつてトランプの盟友だったスティーブ・バノン、JPモルガン・チェースCEOのジェイミー・ダイモン、等々。》


 先の話に戻れば、トランプは一族を挙げて「予測市場」に参入しているのである。


《なにしろ大統領の長男ドナルド・トランプJr.はカルシの戦略顧問で、ポリマーケットに出資している「1789キャピタル」のパートナーでもある。


一方でトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは独自の予測市場「トゥルース・プレディクト」を立ち上げる予定だ。大統領の長男が予測市場の大手2社の経営に深く関わり、大統領の会社は新規参入を目指している。これで中立性を保てるわけがない。》


 史上最低の大統領という評価は、まだ任期を半分以上も残しているのに定着した。


 アメリカ人はトランプに怒るべきである。いや、怒っているのだがまだ足りない。


 それはトランプを手放しで持ち上げた高市首相の無能ぶりも露にした。2人まとめて追い出したらどれだけセイセイすることだろう。



 さて、次はラストコンサートが5月で終わる「嵐」のリーダー大野智(45)のお話である。


 その大野が、ラストライブの最中の3月16日の夕方、港区の繁華街でタクシーを降り、雑居ビルにあるバーの階段を軽快に駆け上がったという。


 そこで待っていたのは30代半ばの女将だった。


 その日は貸し切りで、常連客だけでパーティが開かれていたようだ。


 24時を過ぎ、大野がタクシーで帰ると、その後から出てきた女将も一人でタクシーに乗ったという。


 彼女が向かったのは大野が暮らすマンション。女将は約2時間後の午前3時半頃に部屋を出て、タクシーで帰宅したそうだ。


 この女将、実は、10年ほど前に大野と熱愛が報じられた元女優のA子だというのだ。


 なぜ、別れたはずの2人が、再び出会い、愛するようになったのだろう?


 A子と大野の熱愛をスクープしたのはFRIDAY(15年5月)。


「完全個室がウリの岩盤浴や高級焼き肉店でのデートの様子をキャッチ。記事によると、A子さんは女優業だけでは食べていけず、西麻布のバーでバイトをしていたところに大野が来店。共通の趣味などで意気投合した。写真を撮られたのは、すでに交際開始から1年ほど過ぎた頃だった」(ベテラン芸能記者)


 しかし、この報道がファンの怒りを買うこととなった。


「コンサートで大野の名前が入ったうちわに『裏切り者』と書いて掲げたり、面と向かって大野に罵声を浴びせるファンもいた。怒りの矛先はA子さんにも向けられ、彼女のSNSに怨嗟の言葉が書き連ねられたのです。火消しをするように事務所は『大野から一言あるから』と、コンサート直前に番記者をわざわざ集め、異例の緊急囲み取材を行わせたのです」(取材した記者)


 大野は集まった記者たちの前でこう謝罪した。


「僕の軽率な行動でファンの皆様を悲しい気持ちにさせてしまったことを反省し、申し訳ない気持ちでいっぱいです」


 続けて、A子については、「友人の一人。同棲という事実は一切無く、お付き合いもしていません」と断言し、最後にこう声を絞り出したという。


「もう会うことも一切ございません」


 なぜ、自分が好きになった人を、ファンから批判されなくてはいけないのか。ましてや頭を下げ、別れるといわなくてはいけないのか?


 私には理解不能だが、アイドルというのは悲しいものである。


 A子は当時、文春の取材に対して、ジャニーズ事務所から「もう大野とは関わらない」「芸能界は辞める」という誓約書を書かされたという。


 その後A子は結婚し、子宝にも恵まれたが、昨年離婚してシングルマザーになったそうだ。


 大野のほうも、10歳年下のシングルマザーのB子にのめり込んでいった。


 だが、こちらも2020年末の活動休止前後に破局したそうである。


 そして今年2月下旬。再開の時が訪れたというのだ。


 大野はなじみの寿司屋に入ると、隣にA子がいたというのだ。小説より奇なりか。


《A子さんは再会した大野にこう告げた。


「あの時は、ありがとう」


そのときのA子さんの心情を友人女性が明かす。


「熱愛報道があった当時、本当は一年以上も交際していたにも関わらず、事務所に『事実無根』と言わされた。二人は携帯電話も変更させられ、以後連絡を取ることすら許されなかったのです。でも、A子は大野さんを恨むことなく、『彼に楽しい時間を過ごさせてもらえて、ありがとうとだけずっと伝えたかった』そう。やっと、その言葉を伝えられたことを何より喜んでいました」


二人の止まっていた時間が動き出した。再会後、二人はすぐに意気投合して、昔の関係に戻っていく。


「もう十年も経ったし、乾杯してもいいでしょ!」


「悪いことしたわけじゃないんだから。こうやって出会えたのは奇跡だね」》


 よりが戻るのに時間はかからなかった。


 4月下旬、文春はA子を直撃する。


――いま、大野さんとはどのようなご関係ですか?


「いや……どういう関係でもないですけど」


 当初は大野と逢ったことも否定したが、記者が目撃した事実を明かすと重い口を開いた。


「誤解して欲しくないのは、男女の関係は一切ないということです。恋愛関係とかも一切なくて、本当に出会えたことは嬉しいですし、今後も仲良くできたら良いなという気持ちはあるんですけど。(十年前も)本当に親友みたいだったので。いまも友人らと複数人で飲んでいるだけで、(マンションでも)二人きりではないです」


 以前のように、アイドルの大野を庇うのはわかるが、5月を過ぎれば彼もタダの人。誰にも遠慮せず愛を貫き通したらいいと思うのだが。


 ところで、高市首相が皇室典範の改正を言明したが、女性天皇は明確に否定した。


 だが、女性誌を中心に、愛子天皇待望の機運はまさに盛り上がっている。


 ついには文春がこういうタイトルをつけた。


「愛子天皇じゃダメですか?」


 様々な人に愛子天皇について聞いている。林真理子を除いては、皆が愛子天皇でいいじゃないかといっている。


 天皇は国民統合の象徴である。国民の7,8割が愛子天皇でいいといっているのだから、高市首相も認めるべきである。


 野田佳彦元首相はこう話す。


「女性皇族だけが皇籍に残ると、その家庭は矛盾の塊となります。皇族はあらゆる自由が制約されますが、民間人の配偶者やその子供はそうではない。例えば政治的メッセージをSNSで発信することや、立候補すること、政党を作ることも可能です。政治的中立性をどう担保するのでしょうか。お子さんがスカウトされて芸能人になることだってあり得ます。制約された皇族と自由な民間人が同居する家庭で、ファミリーとしての一体感を保つことは極めて難しいかもしれません。


こうした複雑な議論を無視すべきではない。したがって、B案、(配偶者らは民間人のままである=筆者注)だけに絞る性急な議論には異を唱えたい。


女性宮家創設への反対派は、女系天皇につながる『恐れ』があると言いますが、皇室典範第一条(「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」)を変えない限り、女系天皇は生まれません。『恐れ』だけで女性宮家の可能性を閉ざしてはいけませんよ。


女性宮家が創設されれば、愛子さまもご結婚後、皇室に残る可能性が出てきます。国民の要望として女性天皇、愛子天皇があってしかるべきだし、男系女子が天皇に即位した例は過去にもあります。もちろん、皇位継承を人気投票で決めるべきではありません。ただ、昨年の園遊会などで愛子さまとお会いした際には、やはりご覚悟をされているようなオーラを感じました。国民もそれを感じ取っているからこそ、愛子天皇待望論が生まれるのでしょう」


 元日経新聞記者で純文学作家の鈴木涼美は、


「悠仁さまの将来の結婚相手も心配です。妻となる女性は、世継ぎの男子を産まなければならない過酷な重圧にさらされることになる。そのことで雅子さまが苦しんでこられたことを、世間はすでに知っています。


私やその下の年代は、必ずしも『女は子を産むべき』という価値観で育ってきていません。むしろ今は、結婚しない自由、子を持たない自由、同性愛など多様な愛の形も広く受け入れられている世の中。出産で圧迫を受けるべきではない。男系男子にこだわるあまり、誰かが苦しむような状況にはなってほしくありません。


皇位継承の安定を求めて皇室典範を改正するのであれば、女性・女系天皇も認める。愛子さまも天皇に迎えられる仕組みの方がよいのではないでしょうか。そうすれば、悠仁さまやご結婚相手にかかる重圧も軽減できます。女性天皇誕生の心理的ハードルも、昔と違って低くなっていると思います」


 高市に取材したことがあるノンフィクション作家の石井妙子は、


「最も気になったのは、世間の声への高市首相の反応です。国民の間で女性天皇待望論が強まっていることへの見解を聞くと、『私はそのような待望論を承知していません。どのような根拠があるのですか』と、問われたので、驚きながらも一例として、NHKが一九年九月に行った調査で、女性天皇に賛成する人が七四%、女系天皇も賛成が七一%だったことを伝えました。それでも、『その調査については、私は承知しておりません』と、言ってのけたのです。(中略)自分に都合の悪いことは、存在そのものを認めようとしない姿勢が、見て取れます。今後、国民の間でいくら女性天皇待望論が高まっても、『承知していない』と突っぱねるのでしょうか」


 名古屋大学大学院の河西秀哉教授は、

「象徴天皇制を安定的に維持するためには、性別を問わず、『直系長子が皇位を継承』というルールにするのが、最もシンプルかつ最善の策だと考えます。(中略)明治時代には側室制度が存在し、側室の子にも皇位継承資格がありました。それゆえ、男系男子に限るとする論理が成り立ったわけです。大正以降は一夫一妻制が確立され、側室は昭和に廃止。一九四七年、戦後初の皇室会議で十一宮家五十一人の皇籍離脱が決定し、皇室はスリム化に大きく舵を切りました。


環境が大幅に変わっているのに、男系男子にこだわり続ければ、皇統が先細りになる未来は、この時から、すでに目に見えていたといえます」


ジャーナリストの江川紹子は、

「男系男子に固執することは、次世代で唯一の皇位継承権を持つ悠仁さまに対しても非常に酷なことでしょう。たった一人で『早く結婚しろ、いい女と結婚しろ、子供を作れ』と言われることがどんなにプレッシャーになるかはかり知れません。今はまだ大学生ですが、年齢を重ねれば、誰が未来の皇后にふさわしいかと大騒ぎになるでしょう。子供が持てない事情を持つ人もいるわけですが、もしそうであった場合、人間として否定されることになってしまうのですから、こんな非情な話はありません。男系男子論者は悠仁さまや未来のお妃にも酷いことをしているということを少し自覚したらどうですか。


天皇は『主権の存する日本国民の総意に基く』存在と憲法で定められています。主権者である日本国民の多くが愛子天皇を望んでいるとすれば、それを総意と受け止め、女性天皇を認めるべきでしょう。女性であったとしても憲法上は全く問題ありませんし、憲法で規定している国事行為も、女性だからできないということはありません。


世論調査でも、女性天皇容認が圧倒的多数です。にもかかわらず、男系男子でなければダメだと言っている人たちは、まるで国民の総意に基づかなくたっていいと言っているようなものです。だから男系男子派は憲法違反じゃないですか、とすら思うのです。皇室典範より憲法の方が上ですから、国民の総意に基づかない皇室典範改正なんてしてはいけませんよ」


 いかがだろう。世の大勢は愛子天皇でいいといっているのだ。それになぜ、根拠もない薄っぺらな認識で、女性天皇は認めないと、なぜ高市首相はいえるのだろうか。


 ゆっくり聞いてみたいと思うのだが。


 さて、日本医師会というのは約17万人以上を会員を持つ巨大な圧力団体である。

そのほとんどが開業医である。その医師会が動いて、2026年度の診療報酬が2.2%と大幅に引き上げられたのは知られている。


 これに寄与したのは、奈良県医師会長の安藤範明だったと、新潮はいう。財務省側は1%程度の引き上げだったが、日本医師会長の松本吉郎と高市の地元の有力者であり、高市を総理にする会の会長でもある安藤が、高市首相と会って談判した結果だという。


 そして昨年12月19日、大幅引き上げが決まった。


 その2日後、日本医師会の実力者である尾崎治夫東京医師会会長(74)と福島県医師会の石塚尋朗会長の姿が、浅草の一流料亭「茶寮一松」にあったという。


 新潮は、この夜のどんちゃん騒ぎの様子を収めた動画を入手したというのである。


 多くの芸者に今では珍しくなった幇間、太鼓や三味線を入れて、「虎々」といわれるお座敷芸に酔い痴れる連中の姿が映っているそうだ。


 尾崎といえば、コロナ禍の時、よくテレビに出てきて、「外出は避けるように」などとおっかない顔でいっていた人間だろ?


 まあ人間だから遊ぶなとはいわないが、カネがなく医者を控える年寄りも多くいるというのに、芸者をあげてのバカ騒ぎは、世の批判を浴びて当然だろう。


 東京都医師会は2023年、ようやくコロナ禍が収まりそうになった時も、丸の内のパレスホテル東京に300名近くを集めて大忘年会を行っていたと批判されたことがあった。


 新潮は、日本医師会の内幕を続けてやるそうだが、楽しみである。


 さて、今週の最後の記事は、文春の小泉進次郎をコケにした高市早苗のSNS戦略を暴いた特集。


 先週文春は、小泉進次郎防衛大臣が、地震が起きて官邸も危機管理体制を強化している最中に、抜け出して岸田文雄元総理や木原稔官房長官と高級焼き肉をたらふく食っていたことを暴露された。


 この人間には危機意識というのが希薄なのだろう。


 だが、一時は、高市などよりもはるかに首相に近い人物と、おだてられた時があったのだ。


 前回の総裁選も、事前の下馬評では高市よりも小泉は自民党総裁、総理に近いといわれていたのである。


 それに危機感を抱いていたのだろう。高市陣営は、執拗に「小泉は無能」という動画やコメントをSNSで流し続けていたというのだ。


 昨年9月28日と10月1日、TikTokに投稿されたショート動画では、運動会風のBGMに、小泉進次郎氏の顔写真が表示され、派手なテロップとともに痛烈な“中傷コメント”が読みあげられたという。


〈みなさーん!今回の総裁選何か違和感感じませんかぁー?〉

〈前回総裁選で、メディアも議員も散々小泉を持ち上げてたけどー カンペで炎上!無能で炎上! ボロが出まくって大炎上!!〉

〈小泉!アウトー??〉


 自民党総裁選(9月22日告示、10月4日開票)の期間中、これらの動画を連続投稿したのは「真実の政治」と名乗るアカウントだという。当然だが、投稿の責任者は明示されていない。


 だが、文春によれば、一連の動画を作成して流布したのは、高市早苗陣営だったというのだ。


 なぜ、こうしたことがわかるかといえば、こうした一連のSNS戦略に関与していたのが、以前、文春でサナエトークンについて実名・顔出しで告白した企業家でサイバー分野の技術者である松井健なのである。


 その際、こうしたSNSでの動画キャンペーンでも、高市事務所を手伝ったと、話したというのである。


 その時、高市側の窓口が公設第一秘書・木下剛志(高市早苗事務所長)らだったのだ。


 当時、高市陣営が作ったアカウントの1つが前出の「真実の政治」だという。松井は更に高市陣営の「動画作戦」に磨きをかけるため、AIやネット戦略の知見を活かしたという。


「選挙の流れを決めるのは、質より数。私たちがAIによってショート動画を大量に作って、投稿・運用することになりました。投稿先はTikTok、Instagram、X、YouTubeです。もともと陣営の意向もそうでしたが、対立候補へのネガティブな内容のほうが、苦戦からの逆転のために、より効率的だともアドバイスしました」


 当時の動画を計26本、文春は入手した。(電子版で動画を公開している)


「ある動画では『政治改革』と書かれたフリップを持つ小泉氏の写真に、こんなナレーションが入る。


〈実務経験ゼロ 耳障りの良い言葉しか言えない「客寄せパンダ」〉


 小泉氏が掲げた解雇規制の見直し政策を批判する別の動画では、次のようなセリフが流れる。


〈彼の本音は外資や大企業のために労働者のクビを切りやすくすることです さわやかな笑顔の裏で私たちの雇用と生活を破壊しようとしている〉

〈「真の狙い」が判明しました(略)彼を担ぐグローバル資本は、あなたを簡単にクビにし、会社の利益を海外へ吸い上げる気です 笑顔の裏に隠された冷酷な売国計画〉


更に、別の動画では小泉氏を〈『結局は世襲の操り人形』と見透かされています


〈長老の言いなりになる空っぽの神輿〉と形容していた」(文春)


 こうしたことにカネを費やし、候補者を集めた討論会は欠席するという高市早苗という政治家は、政治を軽んじているように思えてならない。


 文春の取材に対して、高市首相のほうからこういう回答があったという。


「高市事務所及び高市陣営においては、2025年自民党総裁選及び2026年2月衆議院選挙において、高市早苗公式アカウント及びチームサナエのアカウントでのSNSによる発信は行ったが、それ以外のアカウントでの発信は行っていない。また、他の候補者に関するネガティブな情報を発する、あるいは、そのような動画を作成して発信するといったことは一切行っておりません」


 一切やっていないのなら、堂々と出てきて答えればいい。都合が悪くなると御簾の後に隠れてしまう。


 こんな人間が、この未曽有の世界的な経済的危機を乗り越えられると考える方がおかしいのでは。(文中一部敬称略)


相続税から退職代行、歌舞伎町の“痩せ薬”


(文=元木昌彦)


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