辞めたスナックの常連客を納得させるために…茶メシで月16万円稼ぐ29歳ライバー人妻の綱渡りなパパ活事情

2026/07/13 22:00配信【サイゾー】

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 経済的に余裕のある年上男性と食事やデートをし、その対価として金銭や物品を受け取る行為は、一般に「パパ活」と呼ばれている。


 食事やデートのみで違法となるわけではないが、性的関係を伴うケースや既婚者との関係では、状況によっては民事上の損害賠償(慰謝料)請求や、その他の法的トラブルに発展する可能性がある。


 また、既婚者が配偶者以外と肉体関係を持つ「不貞行為」は法定離婚事由にあたり、離婚や慰謝料請求へ発展するリスクもある。


 さらに、食事やデートだけでは終わらず、好意を抱いていない相手と性的関係を重ねることで精神的な負担を抱えたり、関係のもつれからトラブルや犯罪被害につながったりするケースも報告されている。


 それでも、なぜ彼女たちはそうしたリスクを抱えながら、パパ活を続けるのだろうか。


憧れの東京生活で“リボ払い地獄”


ブルセラ、援助交際、そしてパパ活へ……


「90年代前半には、女子学生の着用済み衣類などを売買する『ブルセラ』が流行し、後半になると、金銭を目的にデートや性行為を行う『援助交際』が広がりました。そして近年、『パパ活』が浸透していく様子を見ると、『また同じ流れが繰り返されている』という感覚があります」


 そう語るのは、援助交際やパパ活を長年取材してきたジャーナリストの秋山千佳氏。本来、パパ活は「性的関係を持たず、食事や会話を楽しむ関係」として語られることが多い。しかし実際には、肉体関係を伴うケースも少なくなく、援助交際との境界は曖昧になっている。


「そのためか、スナックの常連客と個人的に食事へ行き、お小遣いを受け取る関係まで『パパ活』と呼ぶ人もいます。それだけ、この言葉の意味が広がっているのだと思います」(同)


 中には体を売るだけではなく、“茶メシ”と呼ばれる、一緒に食事をして謝礼を受け取ることを「パパ活」と呼ぶ女性もいる。ただ、食事だけの関係で始まったとしても、状況によっては売春へ発展しかねない危うさを抱えていることに変わりはない。


 かわいらしいアヒル口が印象的な吉田まこさん(仮名・29歳)は、定期的に男性と食事(茶メシ)をすることで金銭を得ている。


 既婚者のため体の関係は持っていないが、相手からは定期的に関係を求められているという。ただ、相手にショックを与えないよう、既婚者であることは伝えていない。


 彼女は何をきっかけに、茶メシのパパ活を始めたのだろうか?


傷病手当をもらいながら人気ライブ配信者に


 吉田さんはひとりっ子で、厳格な家庭に育った。父親は柔道の達人で、彼女も幼い頃から柔道を叩き込まれてきた。


「父親は本当に怖かったですね。わたしを男の子のように厳しく育てました。本当は男の子が欲しかったのでしょう。今でも父の前では萎縮してしまいますが、柔道を習っていてよかったと思っています。だって、何かあれば『こいつをぶん投げて倒せるぞ』と思えますから」


 小学校から大学まで柔道を続けた吉田さん。全国大会に出場した経験もある。


「大学時代は柔道部の人たちにすごくモテて、しょっちゅう告白されていました。一度は付き合うんですけど、私も飽き性なところがあって、すぐ別れちゃうんです。すると、また別の部員から告白されたりして、毎日大変でした」


 人懐っこく、男性との距離を縮めるのがうまい一方で、時折見せる弱さが男性心理をくすぐる。


「初めて挫折したのは大学卒業後ですね。今まで柔道しかやってこなかったのに、急に『就職しろ』と言われても、うまく適応できませんでした。それに、会社ではわたしの柔道の実力なんて評価されません。『女性だから』という理由で事務作業を任され、上司や同僚から誘われることも多かったです。さらに、それを見ていた“お局”のような人に目をつけられ、しつこくいびられて心を壊してしまいました」


 心療内科では、適応障害とうつ病と診断された。


「傷病手当をもらって休職しました。親からは『実家に帰ってきなさい』と言われましたが、重苦しい空気の家には戻りたくなかったんです。お金をもらえている間は、ひたすら家でゴロゴロしていました。障害者手帳も取得しました。『わたしは何のために生きているんだろう』と思い詰め、自殺を考えたこともあります」


 そんな吉田さんを救ったのが、ライブ配信アプリだった。休職中の数カ月間、アプリ内で毎日配信を続けた。視聴者も徐々に増え、徐々に有名な配信者になっていった。


「『ここには自分の居場所がある』と思えて、本当に救われました」


 そして、配信活動を通じて知り合ったコミュニティで、現在の夫と出会った。


「思い切って仕事を辞めて家も引き払い、彼氏の家に引っ越しました。彼は夜の仕事をしていたので、わたしも夜職を始めようと思って、スナックで働き始めました。だって、男性とお話しするのは得意ですからね」


 案の定、スナックではすぐに人気が出て、同伴や指名でナンバーワンになった。


「毎日のように同伴で食事をしてから出勤していました。同伴すると1回につき2000円バックが入るんです。週5回くらい同伴していたので、それだけで月4万円ほど増えていました。時給やドリンクのバックも含めると、会社員時代より短い労働時間で稼げました」


結婚したのにおじさんたちに結婚を申し込まれる!?


 しかし、夜職を続ける彼女を心配した彼氏からプロポーズされ、結婚。結婚後もしばらくはスナック勤務を続けていたが、引っ越しを機に退職。


 ただ、吉田さん目当てだった常連客たちは納得しなかった。


「そこで、『食事だけならこれからも会えるよ』という形で、1回1万円と食事代という条件を出したんです。すると、ほとんどのお客さんが受け入れてくれました。今では週3?4回くらい食事をしています。これだけで月16万円くらいになるので助かっています。相手はほとんどが50代のおじさんです」


 結局、スナックは辞めたのだが、“フリーのスナック嬢”のような生活は続いている。


「以前のお店にお客さんと行くこともあります。同伴料3000円をもらい、そのうち2000円をバックしてもらう形ですね。『●●さんにもドリンクいい?』とお願いして、お店にも売り上げを落としています。完全には辞められていないですよね」


 もちろん、食事だけでは終わらないケースもある。


「体の関係を求めてくる人もいますが、『考えておくね』と流しています」


 それでも、危険を感じる場面は少なくない。


「一緒にタクシーに乗っていた時、『ここで降ります』と言ったら、手を引っ張られて『僕もここで降りる』と言われたことがありました。そこからは、住んでいる家を知られないように、家から少し離れた場所で降りるようにしています」


 最近では、お客さんと同乗する際に利用する配車アプリにも警戒している。


「アプリだと降車地点の履歴が残るので、家の場所を推測されることがあるんです。だから一度離れた場所で降りて、別のタクシーに乗り換えて帰っています」


「50代のおじさん」たちはずいぶんアグレッシブだと思ってしまうが、中には結婚を申し込んでくる男性もいる。


「『まこちゃんと結婚できたら幸せなんだけどな』と真顔で言われたことがあります。適当にかわすんですけど、下手に刺激すると怖いので、かなり神経を使いますね」


 前出の秋山さんは「話を聞く限り、いわゆる世間が想像するパパ活と茶メシにはズレがある」としつつ、こう語る。


「パパ活には、個人的な関係性の延長でお手当をもらうタイプと、完全にビジネスライクなタイプがあります。人によって『食事だけ』『体の関係あり』など線引きも違います。吉田さんの場合は、なし崩し的に始まったケースなのでしょう」


 実は茶メシ相手には、まだ結婚していることを伝えていないという吉田さん。ほぼ毎日飲み歩く生活が続いていることもあり、妊活にも踏み切れていないという。


 大きなトラブルに発展しないことを願うばかりだ。


「離婚、慰謝料の請求かも…」


(取材・文=山崎尚哉)


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