イラン政府、団結演出に腐心=故ハメネイ師「拳の像」設置
2026/07/04 17:39配信【時事通信社】
【テヘラン時事】イラン政府は国民に、4日に始まった前最高指導者、故アリ・ハメネイ師の国葬行事への参加を繰り返し呼び掛けている。外国から要人やメディアが訪れ内外の注目が集まる中、国民の団結を演出し、後継体制が盤石だとアピールする狙いがあるとみられる。 政府は国葬に合わせ、突き上げられた拳を描いたエンブレムを作成した。2月末に米イスラエルの攻撃で殺害されたハメネイ師の遺体が拳を握りしめていたことに由来するという。国葬に先立ち、首都テヘラン市内の広場に拳の形の巨大なモニュメントが建立された。国葬のスローガン「われわれは立ち上がらなければならない」も決定し、エンブレムと共に各所で使用している。 イランメディアは、全土で行われる一連の行事への参加者が国民の4割弱に相当する3500万人に上るとの見通しを伝えている。より多くの人が参列できるよう、学校やモスク(イスラム礼拝所)、スポーツ施設が宿泊施設として提供されているほか、案内のためのウェブサイトやコールセンターも開設された。 政権としては、多数が参列したことをもって、近年揺らぎが見えるイスラム指導体制の正統性を訴える狙いがありそうだ。ペゼシュキアン大統領は2日のX(旧ツイッター)への投稿で、参列を通じて「国民の結束とイスラム体制の崇高な理念への忠誠という永続的なイメージを描き出す」よう国民に訴えた。
