スロバキアワイン、ご存じ?=日本に初の海外拠点―じわり浸透、隠れた名産地

2026/06/20 15:26配信【時事通信社】

 中欧スロバキアは、ワイン生産で2000年超の歴史を持つ隠れた名産地だ。北海道の60%程度の国土面積ながら、南部を中心にブドウ畑が延々と広がる。軽やかな味わいの白ワインは和食との相性も良いとされ、同国の生産者組合は今年4月、初の海外事務所を日本に設置。普及に力を入れる。 「白ワインの清涼感が魅力だ。日本にもっと広めたい」。首都ブラチスラバのソムリエ、ペテル・ミナリークさんは、日本での事務所設置を好機と捉えていた。冷涼な気候に育まれた、飲みやすさや爽やかな口当たりがスロバキアワインの特色だ。魚や野菜をふんだんに使う和食にも合わせやすいと、ミナリークさんはみる。 スロバキアでは紀元前6、7世紀にブドウ栽培が始まったとされる。同国固有の品種を含め、50品種以上が栽培され、生産量の約7割を白ワインが占める。豪華客船タイタニック号で同国の白ワインが振る舞われたとの逸話も残る。 貿易統計などによると、2024年の日本のスロバキア産ワイン輸入量は2万リットル超。最多のチリ産(約3900万リットル)には遠く及ばないが、昨年の大阪・関西万博での周知活動などが契機となり、じわり浸透している。日本ソムリエ協会が発行する26年版のソムリエ教本には、初めてスロバキアワインが追加された。 知名度向上の証しとも言える教本掲載に、スロバキアワイン生産者組合のヤロスラバ・パートコバー事務局長は「非常にうれしい。存在感を高める活動を目指す」と意気込む。テイスティングなどのイベントやセミナーを通じた普及活動を積極化する意向だ。 フランス産をはじめ、ワイン価格は世界的に高騰している。日本事務所「スロバキアワインジャパン」(大阪市)の代表を務める西村博昭さん(68)は、比較的安価な中東欧産のワインが注目され始めていると指摘。「スロバキアはワインづくりの歴史が長く、品質も高い。コストパフォーマンスに優れる」と魅力を訴えた。 


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