アイヌ遺骨返還求め提訴=ウポポイ保管の279体―札幌地裁

2026/05/08 18:03配信【時事通信社】

 北海道新ひだか町のアイヌ団体は8日、国にアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(白老町)が保管するアイヌの遺骨279体の返還を求める訴訟を札幌地裁に起こした。 原告は2019年設立の「シベチャリアイヌトライブ」。新ひだか町やその周辺のコタン(集落)のアイヌの子孫で構成されている。 訴状で原告側は、アイヌ民族にはコタンで葬儀や埋葬をする慣習があり、個人が遺骨の所有権を有するという観念は存在しないと主張。国際法上、コタンが遺骨を管理する権利が認められており、管理権は子孫である原告側にあると訴えた。 国土交通省が管理するウポポイの慰霊施設には、北海道大や東京大などが過去に研究目的として新ひだか町から持ち去った遺骨279体が保管されている。各大学は慰霊施設に遺骨を集約する際、権利を放棄している。 提訴後に記者会見したアイヌ団体の高月勉会長は、国の定めた遺骨返還ガイドラインはアイヌの権利を否定していると強調。「権利を主張し、返還を受けることが訴訟の持つ大きな意味」と語った。 


このニュースを読んでどう思う?

0 みんなの意見 0
良い!に回答しました
悪い!に回答しました