初日の越境わずか12人=治療待つ患者ら、苦境続く―ガザ
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザ最南部ラファの検問所が再開され、2日に住民の隣国エジプトへの出域が始まった。ガザ域外での治療を待つ約2万人の退避に一応の道筋が付いた形だが、2日中に出域できたのはわずか12人。イスラエルがパレスチナ人の往来を厳しく管理する中、現地では3日も混乱が続き、患者らの苦境は続いている。 イスラエルとの調整に当たる世界保健機関(WHO)によると、2日は患者5人と帯同者7人の計12人がエジプト側へ入った。計画では毎日患者50人が出域を認められることになっている。 3日の動きについて、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは患者45人と帯同者90人が検問所に向かっていると報じた。ただ、WHOとイスラエル軍の協議は継続中で、実際にどれだけ出域できるかは決まっていないという。 一方、アラブメディアによれば、エジプト側からも2日に42人がガザ入りする予定だったが、認められたのは12人のみだった。アルジャジーラは「安全上の制限や手続きの煩雑さなどがあり、(検問所通過の人数は)期待を大きく下回った」と伝えた。ガザに帰還した女性はアルジャジーラに、イスラエル軍に目隠しされた上、尋問を受けたと証言した。 エジプトへの渡航を認められた白血病患者のマフムードさん(38)はAFP通信に「ガザでは治療もできないので私は幸運だった」と話したが、両親が依然ガザに残っていることが悲しいとも語った。1月に発足したガザの日常的な行政サービスを担当する「暫定委員会」のトップ、シャース氏は2日に声明を発表。「(ラファ再開は)単に行政の政策としての一歩ではない。ガザの人々にとって真の希望の窓を開くプロセスの始まりを意味している」と述べた。 [時事通信社]
