トランプ米大統領、国連批判を連発=パレスチナ承認「ハマスへの報酬」―2期目初の一般討論演説

2025/09/24 00:58配信【時事通信社】

 【ニューヨーク時事】トランプ米大統領は23日午前(日本時間同日深夜)、ニューヨークで開かれている国連総会で一般討論演説を行った。国連が「本来解決すべき問題を放置しているだけでなく、新たな問題を作り出している」と主張し、国連への批判を繰り返した。 トランプ氏の国連演説は5回目で、2期目では初。「米国第一」を掲げ、これまでの世界秩序を担ってきた国連を攻撃する姿勢を顕著に示す内容となった。 トランプ氏は自らが世界各地の紛争終結に取り組んでいると誇示する一方、「国連は支援を試みることすらしなかった」と非難。同時に、「国連は西側諸国の国境への攻撃を資金支援している」として、米国などへの不法移民を助長していると警告した。 イスラエルの軍事作戦で人道危機が深刻化するパレスチナ自治区ガザ情勢について、英仏などがパレスチナを国家承認したことを、イスラム組織ハマスへの「報酬だ」と反発。「ガザでの戦闘をすぐに止めなければならない。(ハマスに拘束された)人質を取り戻さなければならない」と訴えた。 停戦協議が停滞するロシアのウクライナ侵攻に関して、ロシアが停戦合意に応じなければ追加制裁を科すと示唆。「ロシアからのエネルギー購入を直ちに全て停止しなければならない」と表明し、中国やインドに加え、北大西洋条約機構(NATO)加盟国も非難した。 トランプ氏はこのほか、各国に不法移民排除を呼び掛けたほか、気候変動問題を「世界最大の詐欺だ」と主張した。演説の冒頭では「まさに今が米国の黄金時代だ」と強調し、「前政権から引き継いだ経済的災難、破滅的な価格高騰や記録的なインフレを逆転させた」などと成果を自賛した。 


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