フィリピン企業社債、無登録で募集容疑=9人逮捕、400億円超集めたか―警視庁

2025/08/08 12:13配信【時事通信社】

 無登録で社債購入を募ったとして、警視庁生活経済課は8日までに、金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で、フィリピンに本社を置く「エスディビジョンホールディングス」(SDH)の実質的経営者、須見一容疑者(45)=兵庫県宝塚市武庫川町、同社元社長池田葵容疑者(38)=松山市南久米町=ら男女9人を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。 同課によると、須見容疑者らは代理店「ゼロマネジメント」(名古屋市)などを通じ、無登録でSDH社の社債購入を募っていた。2016~24年に社債などを販売し、400億円超を集めたとみられる。 逮捕容疑は21年6月~23年2月、国の登録を受けていないのに、岐阜県や神奈川県などの男女9人にSDH社債の購入を勧誘した疑い。 同課はゼロマネジメントなど2社も同容疑で書類送検した。 同課によると、須見容疑者らはセミナーなどを通じ、SDH社は金融業や不動産事業などを展開していると説明した上で、「フィリピンは急速に経済発展している」などとうたって社債の購入を勧誘。年利6~24%の配当を支払うとしていた。 ただ、配当の支払いは昨年1月に停止。元金も一部しか返金せず、投資家とトラブルになっていたという。SDH社が事業で収益を上げていたかを含め、同課が詐欺容疑も視野に実態解明を進めている。 [時事通信社]


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