上半期の経常黒字14.5兆円=輸出増で貿易赤字縮小―財務省
2025/08/08 08:58配信【時事通信社】
財務省が8日発表した2025年上半期(1~6月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は14兆5988億円の黒字だった。前年同期と比べ9.1%増え、半期としては24年下半期(7~12月)に次ぐ高水準となった。貿易赤字の縮小などが要因。 貿易収支は1兆7589億円の赤字(前年同期は2兆4738億円の赤字)。4月以降に対米輸出が縮小したが、全体では半導体製造装置や自動車などの輸出が好調で、輸出の伸びが輸入の伸びを上回った。 配当金や利子の収支を示す第1次所得収支は20兆7668億円の黒字で、3.3%増えた。海外子会社からの配当金などが膨らみ、黒字幅は半期として過去最大だった。 サービス収支は1兆3779億円の赤字。巨大IT企業などとの取引を示すデジタル関連収支の赤字は3兆4810億円に上った。一方、旅行収支は訪日外国人旅行者の増加を背景に、黒字額が半期として最大の3兆6065億円に達した。 同時に発表された6月の経常収支は1兆3482億円の黒字だった。 [時事通信社]